公開日 2024.06.27 更新日 2024.06.27

小学生の新体力テストには何がある?各種目の全国平均やA判定を取るコツを徹底解説!

小学生の新体力テストには、握力や上体起こしをはじめとした8種目があります。「全国平均よりも良い評価かな」「A判定を取るコツを知りたい」と気になる方も多いのではないのでしょうか。

そこでこの記事では、小学生の新体力テストの8種目と、全国平均やA判定を取るコツを解説します。

子どもの運動能力・学力を向上させたいと思っている方はこちらのLINEからご連絡ください。いづるベースのスタッフがまずはご相談に乗らせていただきます。

「いづるベース」なら足裏から子どもの能力を引き出します

いづるベースは、足裏から子どもの運動能力・脳の成長を促進する子ども向け専門ジムです。

足裏は「第二の心臓」とも呼ばれており、約60〜70個の反射区(つぼ)があります。足裏は身体機能の向上だけでなく、怪我の予防、脳の発達など、子どもの身体にとってとても大切な場所になります。

いづるベースはただの子ども向け体操教室ではなく、「足裏」への運動アプローチを通じて運動能力だけでなく学力なども含め子どもの可能性を引き出す体操教室です。

3歳から12歳のお子様に向けて、年代に合わせたコースや親子ペアコース、小学校お受験コースなどお子様それぞれに合わせた成長を促すために最適なコースを揃えております。

気になる方はぜひ一度店舗へお気軽にご相談ください。

【うつぼ校】

住所〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1-16-20 本町アートスクエア2階
電話番号(電話対応時間)06-6867-9857 (14:00~20:00)
定休日月曜日・火曜日
アクセス本町駅 徒歩3分
肥後橋駅 徒歩10分
阿波座駅 徒歩10分
月謝ファーストコース|運動習慣を身に付けさせたい方へ
8,800円〜
セカンドコース|運動能力・学力を劇的に伸ばしたい方へ
8,800円〜
親子ペアコース|子どもと一緒に健康的な身体作りを始めたい方へ
14,800円〜
お受験コース|小学校受験を考えている方へ
19,800円〜
店舗ページうつぼ校公式HP

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小学生の新体力テストとは?

小学生の新体力テストとは?

小学生の新体力テストとは、体力や運動能力を調査するために、文部科学省が定めた体力テストのことです。平成22年に行われた文部科学省の調査によると、全国の小学校の95.5%が実施している結果となっています。

参考:文部科学省公式HP

ここでは、4つの項目に分けて解説します。

  • 新体力テストの競技種目
  • 新体力テストの実施時期
  • 新体力テストの点数の付け方
  • 新体力テストの評価の仕方

それぞれ詳しく見ていきましょう。

新体力テストの競技種目

新体力テストの競技種目

新体力テストの競技種目は、下記の8種類です。

  1. 握力
  2. 上体起こし
  3. 長座体前屈
  4. 反復横跳び
  5. 20mシャトルラン
  6. 50m走
  7. 立ち幅跳び
  8. ソフトボール投げ

1999年まで「スポーツテスト」として実施されていた「立位体前屈」は、新体力テストでは「長座体前屈」に変更されました。立位体前屈は、測定時にバランスを崩してケガにつながりやすいことや、懸垂は子どもに難易度が高いことから廃止されました。

新体力テストの実施時期

新体力テストの実施時期は、年度始めの5月〜6月に行われる傾向にあります。入学や進級後まもなくのタイミングや、5月の連休明けに実施されるので、戸惑う小学生も多いでしょう。

この季節は気温が高い日も多くなるため、体調管理も必要です。新体力テストのある日は十分な睡眠時間をとり、朝食を忘れずにしっかりと食べましょう。

新体力テストの点数の付け方

8種目ある新体力テストの点数の付け方は、文部科学省が定めている「項目別得点表」に沿って1〜10点が加算されます。

引用元:文部科学省公式HP

その後は8種目の合計得点で、総合評価が高い順にA〜Eの評価が判定されます。

引用元:文部科学省公式HP

新体力テストの評価の仕方

新体力テストの評価が戻ってくると、A~Eの段階評価のみに気にしてしまいがちです。しかし、そこに一喜一憂する必要はありません。

新体力テストの目的は「子どもの体力や運動能力の状況を知るためのもの」です。そのため、平均身長や平均体重から見た子どもの発育も考慮して見ると良いでしょう。

親子で評価表を見ながら「楽しかった種目はどれ?」「1番得意なのはどれかな?」などと会話し、子どもが運動や体育を「楽しい!」と感じるきっかけを作ってあげましょう。

各種目のやり方とわかる能力

各種目のやり方と分かる能力

ここでは、新体力テストの各種目のやり方とわかる能力を解説します。

  • 握力
  • 上体起こし
  • 長座体前屈
  • 反復横跳び
  • 20mシャトルラン(往復持久走)
  • 50m走
  • 立ち幅跳び
  • ソフトボール投げ

事前にやり方を知ることで、子どもは安心して最大限の力を発揮できるでしょう。

握力

握力では、測定に握力計を使用します。両脚を左右に開いて立ち、自然に腕を下げて最大限の力で握りしめます。左右の順に計測をし、休息を挟みながら2回目を実施しましょう。

左右の平均で良い方の結果を記録します。握力を測定することで、全身の筋力がわかります。

握力がわかれば、上半身・下半身の筋力まで把握できるのが特徴です。もし握力の数値が低い場合は、普段の活動量が足りないといったこともわかります。

上体起こし

上体起こしは、2人1組で行います。測定をする人はマットの上でひざを立てて仰向けに寝転がり、両腕を胸の前で組みます。補助する方は、ひざを抱えてしっかりと固定しましょう。

「はじめ」の合図で、両ひじと太ももがつくまで上半身を起こします。この動作を30秒間にできるだけ多く繰り返し、回数を測定します。

上体起こしを測定することで「全身の筋持久力」がわかります。一度も起き上がれないと悩む人は、顔の角度や力を入れるタイミングなどのコツをつかんでみましょう。

長座体前屈

長座体前屈は、規定サイズのコの字型の箱に足を通し、両手は箱の先端にそえます。そのまま箱全体をなるべく遠くへ滑らせるようにゆっくりと前屈し、箱の移動距離を計測しましょう。前屈の際に、ひざが曲がらないように注意してください。

長座体前屈を測定することで「全身の柔軟性」がわかります。背中や腰、太ももの裏側にかけて柔軟性を測定し、これらが硬い人は肩関節や足首なども硬い可能性が高いです。

反復横とび

反復横とびは、100cm間隔で引かれた3つのライン(線)のうち、中央のラインをまたいで立ちます。「はじめ」の合図とともにサイドステップで「中央→右→中央→左→中央→右…」の動作を20秒間繰り返しましょう。右・中央・左それぞれのラインを超えるごとに1点が加算されます。2回実施して、良い方の結果を記録します。

反復横跳びを測定することで、重心移動が正確にできる「敏捷性(びんしょうせい)」がわかります。反復横とびが得意な子は、前後の動きも速くできる可能性が高いです。

20mシャトルラン(往復持久走)

20mシャトルランは、20m間隔で引かれた2本の平行線の間を規定の電子音「ドレミファソラシド」のテンポにあわせて往復して走ります。

最初は速歩きで追いつく程度のテンポです。ただし、約1分ごとに速くなっていくので走る速度も上げていく必要があります。電子音が終わるまでに20mの線にタッチし、合計回数を測定します。2回続けて到達できなくなったら終了です。

20mシャトルランを測定することで「全身持久力」がわかります。全身持久力は、あらゆるスポーツにおいて大切な能力です。

瞬発系のスポーツをするにしても1時間以上の練習を集中して行うためには、持久力が必要です。このように、全身持久力はすべての運動競技の土台となる力といえるでしょう。

50m走

50m走

50m走は、立った状態(スタンディング)からスタートの合図とともに、50mの直線を全力疾走します。実施は1回のみで、ゴールライン上に身体の胴が到達したタイムで測定しましょう。

50m走をすることで、「走るスピード」がわかります。文部科学省の実施要項では「ゴール5m前方のラインまで走らせるようにする」と実施上の注意に明記されています。

ゴールラインで脚を止めずに、先まで走り抜けることが良い記録を出すためのポイントです。

立ち幅跳び

立ち幅跳びは両脚を肩幅程度に開き、つま先を踏切線の前端にそろえて立ちます。両脚で力いっぱい振り切って前に飛びましょう。踏切前の両足の中央点から、着地点のかかと部分(もっとも踏切線に近い部分)との直線距離を測定します。

立ち幅跳びを測定することで、瞬時にどれだけ強い力を発揮できるかの「瞬発力」がわかります。

また、「身体の使い方」を評価する競技としても知られています。立ち幅跳びが苦手な子は、全身を使って跳ぶことを意識してみると良いでしょう。

ソフトボール投げ

ソフトボール投げは、直径2mの円内から前方30度の範囲内にボール(ソフトボール1号サイズ)を投げます。投げた位置からボールが落下した地点までの距離を測定します。円内であれば、助走やステップをつけてもOKです。2回実施して、良い方の結果を記録します。

ソフトボール投げを測定することで、全身をうまく使って運動のタイミングを調整する「巧緻性(こうちせい)」がわかります。ソフトボール1号のサイズは、小学1・2年生の手には大きいので、指を大きく開いて握ると良いでしょう。

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小学生の新体力テストでA判定を取るコツ

小学生の新体力テストでA判定を取るコツ

ここでは、小学生の新体力テストでA判定を取るコツを3つ紹介します。

  • 日常的に外遊びをする
  • ストレッチで柔軟性を高める
  • 運動系の習い事をはじめる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

日常的に外遊びをする

小学校の入学前に日常的に外遊びをしていた子どもほど、小学校に上がってからも運動やスポーツに取り組んでいることがわかっています。

平成28年に実施されたスポーツ庁の調査によると、10歳(小学5年生)の新体力テストでは、小学校に入学する前の外遊びの頻度が高いほど合計得点も高くなる結果となっています。入学前に週6日以上外遊びをしていた群と、週1日以下の群とでは男子で5点、女子で8点ほどと大きな差が出ていました。

そのため、小さい頃から日常的に外遊びをさせると良いでしょう。

以下の記事では、小学生におすすめの室内運動遊びを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

ストレッチで柔軟性を高める

新体力テストでA判定を取るコツは、ストレッチで柔軟性を高めることです。柔軟性を見る長座体前屈では、体が硬いと良い記録を出しにくくなります。また、その他の種目でも柔軟性が大切です。

朝のラジオ体操やお風呂を出た後のストレッチなど、簡単に短時間でできる柔軟体操を習慣にすると良いでしょう。

以下の記事では、子どもの体を柔らかくする習い事を詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

運動系の習い事をはじめる

新体力テストでA判定を取るためには、好きな運動系の習い事をはじめるのがおすすめです。

新体力テストに向けて練習すると飽きてしまう子どもも、興味のあるスポーツを選べば楽しんで体力を身につけられます。仲間と一緒ならより続けやすく、コーチが運動方法を正しく指導してくれる教室や習い事なら安心感があるでしょう。

以下の記事では、子どもにおすすめの身体を動かす習い事を詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

新体力テストの全国平均

新体力テストの全国平均

ここでは、新体力テストの全国平均を年齢別に紹介していきます。

種目小学1年生小学2年生小学3年生小学4年生小学5年生小学6年生
握力9.13kg
(男子)
8.52kg
(女子)
10.76kg
(男子)
10.09kg
(女子)
12.46kg
(男子)
11.76kg
(女子)
14.31kg
(男子)
13.88kg
(女子)
16.73kg
(男子)
16.45kg
(女子)
19.48kg
(男子)
18.66kg
(女子)
上体起こし11.82回
(男子)
11.77回
(女子)
14.45回
(男子)
13.63回
(女子)
16.05回
(男子)
15.70回
(女子)
17.96回
(男子)
17.27回
(女子)
20.01回
(男子)
18.50回
(女子)
21.63回
(男子)
19.48回
(女子)
長座体前屈26.56cm
(男子)
28.49cm
(女子)
28.15cm
(男子)
30.64cm
(女子)
29.91cm
(男子)
33.08cm
(女子)
31.97cm
(男子)
35.68cm
(女子)
34.35cm
(男子)
37.81cm
(女子)
36.61cm
(男子)
41.14cm
(女子)
反復横跳び27.36点
(男子)
26.88点
(女子)
31.10点
(男子)
29.88点
(女子)
34.64点
(男子)
33.34点
(女子)
38.30点
(男子)
36.89点
(女子)
42.73点
(男子)
39.93点
(女子)
45.51点
(男子)
42.15点
(女子)
20mシャトルラン18.11回
(男子)
15.60回
(女子)
27.70回
(男子)
21.59回
(女子)
35.17回
(男子)
27.77回
(女子)
42.79回
(男子)
33.98回
(女子)
51.19回
(男子)
40.44回
(女子)
57.46回
(男子)
45.08回
(女子)
50m走11.47秒
(男子)
11.77秒
(女子)
10.59秒
(男子)
10.95秒
(女子)
10.13秒
(男子)
10.42秒
(女子)
9.70秒
(男子)
10.00秒
(女子)
9.30秒
(男子)
9.57秒
(女子)
8.94秒
(男子)
9.26秒
(女子)
立ち幅跳び116.98cm
(男子)
108.42cm
(女子)
127.41cm
(男子)
119.62cm
(女子)
136.59cm
(男子)
128.26cm
(女子)
145.25cm
(男子)
137.98cm
(女子)
156.04cm
(男子)
148.68cm
(女子)
166.14cm
(男子)
154.71cm
(女子)
ソフトボール投げ8.27m
(男子)
5.63m
(女子)
11.38m
(男子)
7.37m
(女子)
14.98m
(男子)
9.33m
(女子)
18.17m
(男子)
11.53m
(女子)
21.88m
(男子)
13.42m
(女子)
25.39m
(男子)
15.22m
(女子)
引用元:文部科学省公式HP

新体力テスト施行後の18年間見ると、父母世代と比べてソフトボール投げの記録が明らかに低下しています。これは、スマホやゲームによる子どもの運動不足が原因として考えられます。

子どもの体力低下は、運動神経だけでなくさまざまな力に影響を与えます。そのため、日常的に運動を取り入れて、子どもの体力低下を防ぎましょう。

以下の記事では、子どもの体力低下について詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

まとめ

まとめ

この記事では、小学生の新体力テストの8種目と、全国平均やA判定を取るコツを解説しました。

小学生の新体力テストとは、元気に生活する体力や運動能力を調査するために文部科学省が定めた8種目の体力テストのことです。A判定を取るためには、好きな運動系の習い事をするのがおすすめです。

この記事を参考に、日常的に運動を取り入れ、新体力テストで良い結果が出るように導いてあげましょう。

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著者情報writer
いづるベース代表 澤田 修司

内閣府所管企業主導型保育園「いづる保育園」の運営、幼保業界の問題解決サービス「保育のカタチ」の運営、キッズフィットネスジム「いづるベース」の企画運営をしています。「子どもたちにもっと思いっきり遊んで欲しい!」という強い想いからいづるベースを立ち上げました。幼保業界に携わる中で得た知見を、より多くの人に伝えられるよう記事を執筆します。社会貢献活動にも力を入れていきます。