冬になると外遊びの機会が減り、子どもの運動不足が心配になる方も多いでしょう。実は、寒さのせいで体を動かす機会が少なくなると、体幹の筋力が低下しやすく、姿勢の乱れや疲れやすさにつながりやすくなります。
そこで本記事では、冬でもあきらめず子どもの姿勢を改善し、体幹を強化するためのポイントや具体的な遊び・運動アイデアを紹介します。子どもの健やかな成長をサポートするヒントとしてご活用ください。
目次
なぜ子どもの姿勢は悪くなりやすい?冬の時期と運動不足の関係
寒い季節は外での活動が減りがち。運動不足が招く姿勢の乱れについて見てみましょう。
子どもはもともと成長過程にあるため、筋肉や骨格がまだ十分に発達しきっていません。特に冬の時期は寒さから屋外での遊びが減り、室内で過ごす時間が増えやすい傾向があります。そうした運動不足の状態が長く続くと体幹を支える筋肉が弱まり、姿勢が崩れたり疲れやすくなったりする原因となります。さらに姿勢悪い状態が習慣化すると、体幹強化のチャンスも失われやすいのです。
冬に入ると夏場と比べてエネルギー消費も低下し、血行も悪くなりやすい点も見逃せません。血行の低下は筋肉の回復力や柔軟性の低下にもつながり、結果として体幹がより弱くなってしまいます。体が硬く感じるほど運動がおっくうになり、さらに姿勢が乱れやすくなるという悪循環を招くことが多いのです。
寒さで活動量が落ちると体幹が弱くなる理由
寒さが続くと外遊びやスポーツの機会が減ってしまい、子どもが自然に体幹を鍛えることが難しくなります。屋内では座りがちになり、筋肉があまり使われないため、背筋や腹筋などの重要な役割を担う部分が弱化しやすくなるのです。結果として立位や座位を正しく保てず、姿勢矯正に支障をきたす要因になります。
デジタル機器の長時間使用による姿勢崩れ
冬場は室内での時間が増えるため、テレビやタブレット、スマートフォンなどデジタル機器を見る機会が多くなりがちです。画面をのぞき込む姿勢は前かがみになりやすく、肩や背中に余計な負担がかかります。体幹を使わない姿勢が長時間続くことは、筋力の低下と姿勢の悪循環を生む大きな原因となります。
低緊張や発達性協調運動障害(DCD)が潜む場合も
もともと筋肉の緊張が弱い傾向にある低緊張の子どもや、発達性協調運動障害(DCD)を持つ子どもは、冬場の運動不足でさらに体幹を保つ力が下がりやすいです。そうした子どもは体の動かし方がうまくつかめずに疲れやすく、姿勢がみにくく崩れる特徴を示すことも多いので、早めの対応が不可欠となります。
体幹が弱い子どもの特徴とは?姿勢の悪さに出るサイン
体幹が弱いと、具体的にどのような姿勢や行動に表れるのかを確認しましょう。
子どもの体幹が弱いと、立ち姿や座り姿が安定しないため、さまざまな場面で疲れがたまりやすくなります。たとえば椅子に長時間座っている際に背中が丸くなる、あるいは腰を異様に反らせるといった姿勢が見られがちです。こうした姿勢が続くと集中力にも影響し、学習面や周囲とのコミュニケーションにも支障が出る可能性があります。
体幹がしっかりしている子どもは、走る・跳ぶ・座るといった基本動作を苦なく続けられます。一方で体幹が弱い子どもは歩幅が小さくなったり、ジャンプが苦手だったりと運動面でも苦戦する特徴を示しがちです。小さな動作の乱れが、やがて大きな姿勢崩れを招くことが少なくない点を覚えておきたいところです。
猫背・反り腰・長時間じっとできない
体幹が弱いと腹筋や背筋のサポートが十分でないため、すぐに猫背になったり、逆に腰を不自然に反らせてしまう場合があります。また、身体を支える筋肉が疲れやすいため、じっとした姿勢を保つのが苦痛になりやすく、授業中や家での学習時でも落ち着きを欠くことがあるのです。
うまく走れない・疲れやすい
体幹が十分に育っていないと、走るときに上体がぶれてバランスを取りにくくなります。結果として転びやすく、ペースを保てずに短時間で疲れ切ってしまうことも珍しくありません。これは姿勢だけでなく、運動全般のパフォーマンス低下につながる重要なサインといえます。
ボディイメージの欠如と集中力低下
自分の身体感覚がつかみにくい子どもは、体幹が弱いことがきっかけで姿勢を適切に意識するのが難しくなる傾向があります。身体の位置や動きを正しく把握できないと集中力も低下し、学習の効率や遊びの充実度にも大きく影響します。こうした問題が表面化し始めたときも、体幹の強化を考えるタイミングの一つといえます。
姿勢を悪化させる主な原因は?冬でも要注意のポイント
冬は運動不足以外にも、姿勢を乱す要因が潜んでいます。生活習慣や日常動作に注意が必要です。
運動不足のほかにも、生活習慣の乱れが姿勢の悪化を生む大きな要因です。特に冬場は気温が下がることで寝つきが悪くなったり、栄養面をおろそかにしてしまいがちだったりします。これらが積み重なると筋肉の発達や回復が滞り、体幹を強化するチャンスを逃してしまいます。
さらに、日頃の座り方・立ち方に問題があると、体幹を使う機会が減り、姿勢が崩れやすくなります。例えば学習机の高さが合っていない、新しいソファで姿勢がくずれてしまう状態が習慣化すれば、筋力は落ち続けるばかりです。こうした環境面の影響にも目を向け、適切な姿勢づくりを意識することが大切です。
運動不足だけじゃない!睡眠や栄養、生活習慣の影響
子どもが十分な睡眠をとらなかったり、偏った食生活を続けたりすると、筋肉の回復や成長が妨げられます。姿勢矯正は筋肉と神経の連携が重要であり、睡眠中などの休息時間にこの連携を整理・強化しているのです。冬の長い夜こそ、しっかりと質の高い睡眠をとらせることが体幹をサポートする近道になります。
不適切な座り方・立ち方がクセになるリスク
子どもは大人よりも体型が変化しやすく、今の習慣が将来の体の基盤を作ります。正しい座り方や立ち方を学ばないまま成長すると、体幹が弱いまま姿勢の悪さが定着してしまうかもしれません。机と椅子の高さを見直したり、食事中や勉強中でも背筋を意識させたりと、普段の習慣を少しずつ改善して姿勢を守っていきましょう。
冬でもできる!子どもの体幹を鍛える運動&遊びアイデア
寒い日でも楽しく取り組める運動や遊びで体幹を強化。工夫次第で家の中でも体をしっかり動かせます。
冬は外遊びの代わりに室内で体を動かす工夫をすれば、姿勢の改善に効果的な運動不足対策ができます。例えばバランスボールやクッションを使って遊ぶと、体が自然に左右に揺れて体幹を刺激します。これらの遊びは子どもにとっても楽しく、本人が「運動」と感じにくい点が継続しやすい魅力です。
また、雪が降る地域なら屋外遊びとして雪かきのお手伝いなども体幹強化に役立つかもしれません。冬特有の環境をプラスに捉えつつ、安全面に気を配りながら体を動かす工夫を続けることが、姿勢対策の大きな効果へとつながります。
室内でできるバランスゲームやストレッチ
クッションの上で片足立ちをしてみたり、バランスボードに乗ったまま物を手渡し合うゲームなどを取り入れると、楽しみながらコアマッスルが鍛えられます。また、簡単なストレッチを毎日続けるだけでも背筋や腰回りの緊張をほぐし、姿勢の悪さを予防する手助けとなります。
家族みんなで楽しめる簡単な体操・ヨガ
親子で一緒に行えるヨガや軽い体操は、楽しい上に肩や背筋、腹筋などの体幹の筋肉をしっかり動かすことにつながります。呼吸を意識しながら行うことでリラックス効果も得られ、子どものストレス発散にも役立ちやすいです。毎日同じ動きが続くと飽きやすいので、ポーズを変えたりルールを工夫したりして長く続けられる環境を作りましょう。
外遊びの代わりに取り入れたい応用エクササイズ
室内でできる応用エクササイズとして、お手玉を頭に乗せて歩く練習や、タオルを使ったプランク運動などがおすすめです。少ないスペースでも十分に体幹を使うことができ、バランスや集中力の強化にもつながります。家の中でも慣れを感じたら少し難易度を上げるなど、レベルに応じて変化を付けると飽きずに取り組めるでしょう。
発達性協調運動障害(DCD)や低緊張へのアプローチ
子どもの特性に合わせたサポートが必要な場合、専門の知識や適切なアプローチが効果的です。
発達性協調運動障害(DCD)や低緊張の子どもは、冬場の運動不足による負担が他の子どもより大きくなることがあります。そうした特性を持つ場合には、無理のない範囲で体を動かすプログラムを組み立て、頻度を増やして少しずつ慣れさせることがポイントです。
サポートする大人が子どもの体幹の状態や疲れ具合をこまめにチェックし、休息も含めながら進めていくことが大切です。気になる症状が張り付いているようであれば、専門家に相談することをためらわず、適切なリハビリや指導を受けることを検討しましょう。
専門家に相談するタイミングとリハビリのポイント
運動発達の遅れや姿勢不良が著しいと感じたときは、小児科やリハビリテーション科などの専門医に相談することが早期解決につながります。専門家のアドバイスを受ければ、子どものレベルに合わせた無理のないリハビリプランが作成でき、体幹を少しずつ安定させる治療的なアプローチを実践できます。苦手意識がないように少しずつ取り入れるのがコツです。
無理のない範囲で繰り返すトレーニング法
一度に長時間のトレーニングを行うより、短時間のメニューをこまめに実施して習慣化させるほうが効果的です。子どもは興味が移りやすく疲れやすいので、集中力が続くスパンを考慮しながら、毎日少しずつ楽しく取り組めるようアレンジしましょう。
生活習慣を整えて姿勢をキープ!毎日の実践ポイント
運動だけではなく、日々の生活習慣が体幹の維持に大きく関わります。総合的なケアが必要です。
冬は気温も低いため、体を温めてから運動に取り組むことが姿勢ケアの基本になります。さらに、食事からの栄養と十分な睡眠が加わることで、体幹を支える筋肉の回復力を高め、全身のバランスを保つ助けとなります。単に運動だけでなく、一日のリズムをきちんと整えることが重要なのです。
生活リズムが乱れていると、せっかくのトレーニングの効果が十分に発揮されない場合があります。ゲームやスマートフォンなどの使用時間も含め、子ども自身が「体を守るルール」を意識できるように工夫することで、長期的に姿勢をケアし続ける基盤ができます。
食事と睡眠の質が子どもの体幹を支える
発育期の子どもにとって、タンパク質やカルシウムなどの栄養素をバランス良く摂取することは姿勢矯正に欠かせません。筋肉や骨が十分に発達することで、正しい姿勢を長く維持しやすくなるのです。さらに、睡眠の質を高めるためには就寝前のスマホ使用を控えるなどの工夫も必要となります。
正しい座り方・立ち方を日常で意識する
椅子に座るときは背筋を伸ばし、机との距離や高さを適切に保つことで体幹に余計な負数をかけないようにすることが大切です。立ち方も同様で、両足を肩幅程度に開き、重心を足裏全体で支えるイメージを心がけるとよいでしょう。こうした日常動作の意識は、長期的にみて効果的な姿勢維持につながります。
子ども自身のモチベーションを高める工夫
ただ指示を与えるだけでは飽きが起こりやすいため、ゲーム感覚を取り入れたり、目標を定めて達成感を感じられるようにするとやる気が続きます。例えば、姿勢記録表を作っておき、毎日少しでも成長を感じられるようにするのも一手です。そうした実践を重ねることで、子どもにとって自律的に姿勢を良くすることが当たり前の感覚になっていくでしょう。
学校と家庭で連携!継続できる環境づくりのコツ
家庭だけでなく学校と協力し、子どもが長期間姿勢を意識できる環境を整える方法を考えましょう。
冬は特に運動不足になりやすいシーズンだからこそ、学校での体育や休み時間の使い方も含めて連携を強化していくことが重要です。子どもの姿勢を維持し続けるためには、家庭だけで工夫するよりも、生活の大部分を占める学校側との協力が欠かせません。教室内での座り方や、簡単にできる運動の取り入れ方など、普段の授業内でも少しずつ姿勢を意識するきっかけを増やすと効果的です。
また、保育園や幼稚園の段階から姿勢への意識を取り入れることで、成長段階での体幹強化が進みやすくなります。家庭と学校の連携が進むと、子どもの健康意識そのものが高まり、将来的にも運動不足を解消する習慣づくりへつながりやすいでしょう。
先生との連携で日中の姿勢チェックを実施
子どもが学校でどのような姿勢で過ごしているのかを、先生方に定期的に報告してもらうのもよい方法です。簡単な声かけやアドバイスであっても、子どもにとっては大きなサポートになり、正しい姿勢維持につながるきっかけになるでしょう。
家庭で定期的に振り返るチェックリストの活用
家庭では一週間単位などで振り返りを行い、子どもと一緒に姿勢や運動状況、ストレッチの実施頻度などを確認してみると良いでしょう。チェックリストを使えば客観的に成果や課題が見えやすくなり、本人のやる気や楽しみにもつながります。
まとめ:運動不足の冬でも、体幹を強くして子どもの姿勢を改善しよう
寒い時期でも工夫次第で、子どもの体幹強化と姿勢改善は十分に可能です。家族や学校と連携してサポートしましょう。
冬の運動不足は、子どもの姿勢を乱す大きな要因ですが、体幹を意識した遊びや運動を取り入れることで、姿勢矯正をサポートすることができます。生活習慣の改善やデジタル機器の使い方にも配慮しながら、専門家の力を借りたり、学校との連携を深めるといった多角的な取り組みが効果を高めるポイントです。子どもが自発的に姿勢を保つ力を身につけることは、運動機能だけでなく学習や自信にもプラスに働きます。まずは家庭でできることから始め、継続的に実践してみましょう。
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