体育座りは、学校や運動の場面でよく見られる座り方です。しかし、子どもによってはこの姿勢を長時間保てなかったり、そもそも正しく座れなかったりすることがあります。
これは、単なる筋力不足や柔軟性の問題だけでなく、発達段階や発達障害かもしれません。
そこでこの記事では、子どもが体育座りを苦手とする理由を解説するとともに、改善に役立つトレーニング方法や家庭でできるサポートについて紹介します。
目次
子どもが体育座りできない原因
体育座りは簡単そうに見えますが、意外と体のバランスや柔軟性、筋力が必要です。子どもが体育座りを苦手とする場合、体の特定の部分に課題がある可能性があります。
ここでは、子どもが体育座りできない原因を4つ解説します。
- 骨盤が後ろ重心になっている
- 股関節が硬い
- 発達性協調運動障害
- 体幹の筋肉が足りていない
それぞれ詳しく解説します。
骨盤が後ろ重心になっている
体育座りでは、骨盤を安定させることが重要です。しかし、骨盤が後ろに傾いた状態では、背中が丸まり、姿勢を維持するのが難しくなります。このような姿勢は、普段から椅子に深く座る癖や、筋力不足が影響していることが多いです。
骨盤が後ろ重心になると、体全体のバランスが崩れるため、疲れやすくなったり、他の運動にも影響を与えたりします。適切な骨盤の位置を意識するためには、正しい座り方を教えるとともに、骨盤周辺の筋肉を鍛えるトレーニングが必要です。
股関節が硬い
股関節が硬いと、体育座りで膝を開いた状態を維持することが難しくなります。特に、運動量が少ない子どもや、特定の姿勢を長時間続ける子どもは、股関節が硬いことが多いです。
そのため、適切なストレッチを習慣づけることで、股関節の柔軟性を改善し、体育座りがしやすくなるでしょう。
発達性協調運動障害
発達性協調運動障害(DCD)は、運動の調整が難しく、特定の動作を習得するのが遅れる障害です。この発達性協調運動障害を持つ子どもは、体育座りのようにバランスを取る動作を難しく感じることがあります。
この場合、専門家に相談しながら支援していくことが大切です。
体幹の筋肉が足りていない
体育座りには、体幹を支える筋力が必要です。特に腹筋や背筋が未発達な子どもは、体育座りの姿勢を維持するのが難しいかもしれません。また、体幹が弱いと背中が自然と丸まってしまい、疲労感を覚えることもあります。
体幹を鍛えるためには、簡単な体幹トレーニングや遊びを取り入れると効果的です。例えば、バランスボールに座ったり、床に寝て体をひねったりすることで、楽しみながら筋肉を鍛えることができます。
子どもが体育座りができるようになるトレーニング
体育座りが苦手な子どもには、体幹を鍛えるトレーニングを取り入れることが効果的です。体幹が安定することで、体育座りだけでなく、他の運動や日常生活の動作もスムーズになります。
ここでは、子どもが楽しく取り組めるトレーニング方法を5つ紹介します。
- 腹筋姿勢で歌を歌う
- 猫のポーズ
- 腹筋を鍛えるダンスエクササイズ
- 足じゃんけん
- 飛行機ポーズ
それぞれ詳しく解説します。
腹筋姿勢で歌を歌う
腹筋姿勢を保ちながら歌を歌うトレーニングは、楽しみながら体幹を鍛えられる方法です。
子どもを床に座らせ、膝を曲げて足を軽く浮かせた状態をキープします。この姿勢を維持しながら、好きな歌を歌うことで、自然に腹筋が鍛えられます。
歌を歌うことで、息を調整する力も養われ、リズム感も身につきます。最初は短時間から始め、徐々に姿勢を保つ時間を長くすると良いでしょう。
猫のポーズ
猫のポーズは、背骨と体幹を鍛えることができるヨガの動作です。子どもを四つん這いの姿勢にさせ、息を吸いながら背中を丸め、吐きながら背中を反らせます。この動作を繰り返すことで、体幹の筋肉が鍛えられ、柔軟性も向上します。
また、猫のポーズにはリラックス効果もあるため、運動が苦手な子どもでも取り組みやすいです。
腹筋を鍛えるダンスエクササイズ
音楽に合わせて踊るダンスエクササイズは、楽しく体幹を鍛えることができます。特に腰をひねったり、体を上下に動かす振り付けを取り入れたりすることで、腹筋や背筋が効果的に鍛えられます。
子どもが楽しめるよう、リズムに乗りやすい音楽を選ぶことも大切です。
足じゃんけん
足じゃんけんは、遊び感覚で体幹を鍛えられるトレーニングです。子どもを床に座らせ、足でグー・チョキ・パーを作るように指示します。足じゃんけんは、足の筋肉だけでなく、姿勢を維持するための腹筋や背筋を鍛えることにも役立ちます。
さらに、じゃんけんをする相手を用意すると、競争心が湧き、楽しく続けられるでしょう。短い時間から始めて、徐々に回数を増やすのがポイントです。
飛行機ポーズ
飛行機ポーズは、全身のバランス感覚と体幹を鍛えるトレーニングです。子どもをうつ伏せに寝かせ、両手と両足を持ち上げて「飛行機」のような姿勢をとらせます。この状態を数秒間維持し、徐々に時間を延ばしていきます。
遊び心を取り入れるために、「どこに飛ぶ?」などの会話を楽しみながら行うことがおすすめです。飛行機ポーズでは、背中の筋肉も鍛えられるため、姿勢改善にも効果的です。
以下の記事では、室内でできる子どもにおすすめの体幹トレーニングを紹介しています。体幹の強さを測るテストも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
子どもの運動能力・学力を向上させたいと思っている方はこちらのLINEからご連絡ください。いづるベースのスタッフがまずはご相談に乗らせていただきます。
「いづるベース」なら足裏から子どもの能力を引き出します
いづるベースは、足裏から子どもの運動能力・脳の成長を促進する子ども向け専門ジムです。
足裏は「第二の心臓」とも呼ばれており、約60〜70個の反射区(つぼ)があります。足裏は身体機能の向上だけでなく、怪我の予防、脳の発達など、子どもの身体にとってとても大切な場所になります。
いづるベースはただの子ども向け体操教室ではなく、「足裏」への運動アプローチを通じて運動能力だけでなく学力なども含め子どもの可能性を引き出す体操教室です。
3歳から12歳のお子様に向けて、年代に合わせたコースや親子ペアコース、小学校お受験コースなどお子様それぞれに合わせた成長を促すために最適なコースを揃えております。
気になる方はぜひ一度店舗へお気軽にご相談ください。
【うつぼ校】
住所 | 〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1-16-20 本町アートスクエア2階 |
電話番号(電話対応時間) | 06-6867-9857 (14:00~20:00) |
定休日 | 月曜日・火曜日 |
アクセス | 本町駅 徒歩3分 肥後橋駅 徒歩10分 阿波座駅 徒歩10分 |
月謝 | ファーストコース|運動習慣を身に付けさせたい方へ 8,800円〜 セカンドコース|運動能力・学力を劇的に伸ばしたい方へ 8,800円〜 親子ペアコース|子どもと一緒に健康的な身体作りを始めたい方へ 14,800円〜 お受験コース|小学校受験を考えている方へ 19,800円〜 |
店舗ページ | うつぼ校公式HP |
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【体育座りができない】もしかしたら発達障害が理由で正しく座れないのかも
体育座りが苦手な子どもの中には、発達障害が関係している場合があります。ここでは、体育座りができない原因を発達障害の視点から5つ解説します。
- 筋力が弱いから
- 筋肉が緊張しているから
- 座る感覚が苦手だから
- 常同行動をしているから
- 多動性気質だから
それぞれ詳しくみていきましょう。
筋力が弱いから
発達障害のある子どもは、筋力が弱いことが多いです。特に体幹の筋肉が未発達だと、体育座りを維持するのが難しく、すぐに姿勢が崩れてしまいます。
そのため、体幹を鍛える軽いトレーニングや、日常生活で体を動かす機会を増やすことがおすすめです。
筋肉が緊張しているから
筋肉が過剰に緊張することで、自然な座り方が難しくなるケースもあります。このような状態では、姿勢を維持するために余計な力が入ってしまい、長時間座るのが苦痛になります。
この場合、筋肉の緊張をほぐすために、ストレッチが大切です。例えば、猫のポーズや深呼吸を取り入れたヨガなど、筋肉を緩める運動を取り入れましょう。
座る感覚が苦手だから
発達障害の特徴の1つとして、特定の感覚に対して敏感さや不快感を感じる場合があります。座るという行為そのものが苦手な子どもは、床の硬さや座る姿勢が身体に与える感覚を嫌うことがあります。
このような場合、クッションや柔らかい座布団を使い、座る環境を工夫すると良いでしょう。
常同行動をしているから
常同行動は、発達障害の子どもによく見られる特徴の1つです。この常同行動が体育座りを妨げる原因になることがあります。
例えば、座りながら手足を動かしてしまう、じっとしていられないといった場合です。この場合、短時間ずつ座る練習を繰り返し、少しずつ座る時間を伸ばすトレーニングが効果的です。
多動性気質だから
発達障害の子どもの中には、多動性気質の場合があります。
多動性気質の子どもは、じっとしていること自体が苦手です。そのため、体育座りのように静止した状態を求められる姿勢は、集中力が続かず、すぐに動いてしまうことがあります。
多動性の子どもに対しては、少しずつ座る時間を延ばしながら練習することが重要です。
まとめ
この記事では、子どもが体育座りできない理由を解説しました。
体育座りが苦手な子どもには、筋力や感覚、行動の特性が影響している可能性があります。ただし、発達障害の可能性がある場合は、専門家に相談し、適切な対応を考えていきましょう。
この記事を参考に、子ども一人ひとりの特性を理解し、その子に合った方法でサポートすることが大切です。
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